読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

栄和堂ブログ

鎌倉の端っこにあった書店「栄和堂」僕らはここを「ブックスペース」として本屋の再発明をしていきます。公式HP http://eiwado.space/

蔵書紹介:痛みの声を聴け

本日の蔵書紹介は、「痛みの声を聴け」です。

f:id:eiwado:20151128235348j:plain

実はこの本は、栄和堂の隣にある整骨院の先生がお店に置いてくれている本です(先生、いつもありがとうございます!)

この本は麻酔医による「痛み」に関する本ですが、医療技術によっていかに痛みを取り除くか、という内容の本ではありません。人間にはどうしても避けられない、そしてどうしても必要な痛みがある。文化や文学のなかで表現されている「痛み」を記すことによって、痛みの向こう側にある希望を見つけて欲しい、という本です。

痛みってなんだ?

例えば、熱いものを触った時に走る痛みは、反射的に手を離さないと火傷がひどくなるので、必要な痛みってことは誰もが納得するでしょう。でも、慢性的な痛み、例えば、腰痛とか肩こりとかって、果たして必要なんでしょうか?なぜそんな痛みを、人間は用意しているんでしょうか?

現代医療では、慢性痛を取り除くための薬が大量に開発され、何万人もの人が鎮痛剤を飲んでいるそうです。それは果たして健全な姿なのか?と筆者は書いています。

現代社会は、痛みをあまりに遠ざけてしまったために、痛む人たちと共に痛むということができなくなりつつある。そんな現代社会に生きる人達に、痛みは研ぎ澄まされて現れる。私たちは痛みに面食らい、戸惑い、打ちのめされる。しかし、痛みによって生まれるものもある。痛みによって発揮される力もある。この本が痛みの可能性と人間の可能性を考えるきっかけになれたらこんなに幸せなことはない。

「痛みの声を聴け」 外須美夫 著 あとがきより抜粋 

なかなか他に類が無い本だったので、ご紹介致しました。栄和堂の本棚に置いてありますので、よろしければ是非。


ブックスペース栄和堂は、12:00〜23:00営業です。(水・日・祝日定休)

明日は日曜日なので定休日です!

次の営業日は30日(月)!皆様のご来店を心よりお待ちしております。基本情報はこちらをご参照ください。

eiwado.space